既存の屋根の状態

現地調査を行ったところ、既存の屋根はスレート屋根でした。
スレート屋根は軽量で安価なため、一般住宅でよく使用されていますが、年月が経つと黒ずみや黄カビが発生し、美観だけでなく防水性も損なわれることがあります。

特に今回の現場では、屋根全体に黒いシミのような汚れや、黄色がかったカビが見受けられました。放置しておくと雨漏りの原因にもなるため、早めの対応が必要でした。

屋根の一番上部にある「棟板金（むねばんきん）」を外してみると、その下にある木製の貫板（ぬきいた）が変色し、劣化しているのが確認できました。

貫板は、屋根材を固定するための土台のような存在です。
この部分が傷んでいると、台風や強風時に棟板金が飛ばされるリスクも高まります。
屋根工事では、見えないところほどしっかり点検・交換することが大切です。

下地処理（ルーフィング施工）

スレート屋根をフラットに整えたあと、防水シートであるルーフィングを全面に貼り付けていきます。
今回使用したのは、高耐久タイプの「エコルーフ」です。

エコルーフは、一般的なルーフィングに比べて耐熱性・防水性・耐久性に優れており、長期間安心してお使いいただけるのが特徴です。
屋根材の下に敷くこのシートが雨水をシャットアウトし、住まいを守ってくれます。

屋根本体貼り

樹脂製貫板の設置

棟板金の下に使う貫板には、木製ではなく樹脂製のものを採用しました。

樹脂製貫板の特徴は、腐食しにくく、シロアリの被害を受けにくい点です。
また、湿気や気温の変化にも強く、長期間メンテナンス不要なため、コストパフォーマンスにも優れています。

屋根は毎日、雨風・紫外線にさらされているため、知らないうちに劣化が進んでいます💦
今回のように、屋根のカバー工法（重ね葺き）であれば、既存の屋根を撤去せずに工事できるため、工期も短く、コストも抑えられます。

川口市で屋根の汚れや劣化が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
無料点検も承っております。お住まいを長持ちさせるためにも、早めのメンテナンスをおすすめします(^▽^)/