ある日、現場近くを通った際に、屋根全体を覆う大きなブルーシートが掛けられたお宅を見かけました。お声をかけてみると、台風の突風によって 大屋根の棟板金と抜き板が吹き飛ばされてしまった とのこと。
知り合いの業者さんに依頼していたものの、なかなか修繕工事が進まず、雨が降るたびに「雨漏りしないか心配で眠れない」と、とても不安な日々を過ごされていたそうです。
屋根の不具合は放置すると雨漏りや内部の劣化につながるため、一日でも早い対応が必要です。そこで、すぐに調査と施工スケジュールを組ませていただきました。
調査時の屋根は、棟板金が突風で外れてしまい、ブルーシートとガムテープで養生されていました。
お客様ご自身で応急処置をされたとのことですが、その必死さから「なんとか屋根を守りたい」というお気持ちが強く伝わってきました。
棟板金は屋根の一番高い位置にあるため、強風をまともに受けやすい部材です。通常は釘で固定されていますが、台風や突風が繰り返し当たることで釘が緩み、最終的には飛ばされてしまうことがあります。特に台風シーズンには多発する被害のひとつです。
今回のケースでは、スレート屋根に布ガムテープを直接貼り付けて養生されていました。応急処置としては理解できますが、布ガムテープは粘着力が強く、剥がした際にベタベタした跡が残りやすいというデメリットがあります。
スレート屋根は表面に凹凸があるため特に粘着が残りやすく、清掃が困難になります。
もしご自身で応急処置を行う場合は…
養生テープを使用する
屋根全体をブルーシートで覆い、土のう袋で押さえる
といった方法がおすすめです。
今回のような棟板金の飛散以外にも、台風後には次のようなトラブルがよく見られます。
瓦のズレ・割れ … 強風で瓦が動き、隙間から雨水が侵入。
スレートの割れ・欠け … 飛来物が当たって破損するケースも多い。
雨樋の破損 … 強風や落ち葉・ゴミの詰まりで歪みや外れが発生。
屋根材の浮き … 金属屋根の場合は特に、固定の甘い部分がバタつきやすい。
こうした被害は放置すると雨漏りにつながるため、必ず専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
実際に棟板金を修理する際は、次のような流れで工事を進めます。
既存棟板金・貫板の撤去
被害を受けた板金と下地材をすべて撤去。
新しい貫板の設置
腐食に強い樹脂製貫板を使用するケースも増えています。
新しい棟板金の取り付け
ガルバリウム鋼板などの耐久性に優れた部材を採用。
ビスでしっかり固定
釘ではなくステンレスビスを使用することで、強風により強くなります。
仕上げ確認・防水処理
隙間がないかチェックし、シーリングで防水処理を施します。
このように、修理といってもただ板金を取り替えるだけではなく、下地の補強や耐久性の向上も重要なポイントです。
今回の川口市の現場では、台風の突風で大屋根の棟板金が吹き飛んでしまいましたが、早めにご相談いただけたことで迅速に修繕準備を進めることができました。
「ブルーシートを掛けているけど不安」
「棟板金が浮いている気がする」
「屋根の一部が壊れたかも」
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。
私たちがしっかりと調査し、安心できる住まいづくりをお手伝いいたします
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