
2025.05.20
こんにちは♡街の屋根やさん川口店です🏠 埼玉県浦和区にお住まいのお客様から、「屋根の汚れが目立ってきた」「地震に備えて屋根を軽くしたい」とのご相談をいただきました。現地調査を行ったところ、既存の屋根は昔ながらの瓦屋根で、そこに太陽光パネルが設置されている状態でした。 今回は、耐震…

こんにちは!川口市で屋根リフォームを行っている「街の屋根やさん 川口店」です。
今回は埼玉県加須市にて、和瓦の屋根から軽量で丈夫な金属屋根「横暖ルーフαS」への葺き替え工事を行いましたので、その様子をご紹介いたします。
瓦屋根といえば日本の住宅を代表する屋根材のひとつ。
とても風情があり、今回のお住まいも鮮やかな赤瓦が美しい立派なお家でした。
ですが「地震のときの重量が不安」「下屋のトタン部分のサビも気になる」というご相談をいただき、思い切って葺き替え工事をご決断いただきました。
>>> 屋根葺き替えの事例と費用をご紹介!カバー工事とどちらがおすすめ?
瓦屋根は粘土を焼き固めて作られた、日本の気候風土に適した屋根材です。
耐久性が高く、数十年持つ
断熱・遮音効果が高い
デザイン性に優れている
といったメリットがあります。
しかし一方で、瓦屋根は非常に重量があるため、地震の際に建物へ負担をかけるリスクもあります。
また施工時代によっては防水シートが劣化しやすく、雨漏りの心配が出てきます。
今回のお客様も「瓦は気に入っているけれど、これからの安心を考えると軽い屋根に変えたい」とのことで工事をスタートしました。
葺き替え工事で最初に行うのが瓦降ろしです。
これは、既存の瓦屋根をすべて取り外す作業のこと。
言葉で言うと簡単そうに聞こえますが、実は葺き替え工事の中でもっとも重労働で、かつ慎重さが求められる工程です。
瓦は1枚あたり約3~4kgあり、屋根全体で数トンもの重量になります。それを一枚一枚外して下ろしていくのですから大変な作業になります・・・!
瓦屋根は何十年もの間しっかり固定されているため、瓦同士がかみ合って外しにくい部分もあり、職人の経験と力仕事が必要です。
取り外した瓦は、割れて破片が落下しないように注意深く扱います。
屋根の上で積み重ね、まとめてロープや専用のリフトで地上へ下ろしていきます。
安全性を確保しながら効率よく進めるのも、熟練の職人ならではの技です。
瓦をすべて外し終えると、下から土やホコリ、そして古いルーフィング(防水シート)が現れます。
特に昔の瓦屋根は、瓦の下に葺き土(ふきつち)と呼ばれる土を敷いて防水・断熱を兼ねていました。
そのため瓦降ろしでは、瓦だけでなくこの土や埃も大量に出てきます。
さらに、瓦を固定するために打ち付けられている「桟木(さんぎ)」という細い木材もすべて取り外します。桟木は瓦を引っ掛けて支える大事な部分ですが、葺き替えでは一度完全に撤去し、新しい屋根材を施工するためにきれいな状態にしていきます。
こうして、瓦降ろしによって屋根の下地部分がようやく姿を現し、次の工程である「バラ板」の確認や「野地板」の設置に進むことができます👍
瓦をすべて撤去すると現れるのが、昔の工法でよく使われていた「バラ板」です。
バラ板とは、幅が5〜10cm程度の細長い板を、隙間を空けながら屋根の下地として張り並べたもの。
今でいう「野地板(のじいた)」の役割を果たしていました。
昔の住宅では、合板がまだ一般的ではなかったため、このように細かい板を一枚一枚敷き詰めて下地を作っていたのです。瓦やトタンを直接支える役割を持ち、通気性も確保できる点が特徴でした。
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加須市のお宅でも瓦を外したところ、しっかりとバラ板が施工されていました。しかし、やはり隙間が多く、このままでは新しい金属屋根を固定するのに十分な強度がありません。
そこで今回の工事では、既存のバラ板の上に新しい野地板(厚さ12mmの合板)を全面に設置しました。これにより屋根全体が一枚の板のように強固になり、ルーフィング(防水シート)も隙間なく施工できる状態になります。
メリット
通気性があるため、屋根裏の湿気を逃がしやすい
材料費が比較的安価で済む(当時の工法としては一般的)
デメリット
板と板の間に隙間が多いため、防水性や強度に不安が残る
隙間から土埃や雨水が入り込みやすい
年数が経つと板自体が痩せて割れやすい
現在では屋根の耐久性や防水性を高めるために、バラ板のまま残すのではなく、新しい野地板(構造用合板)を重ね張りするのが主流です。
構造用合板の野地板は、正しく施工すれば30年以上の耐久性が期待できます。ただし屋根の内部に雨水が入り込むと腐食や劣化が進んでしまうため、ルーフィング(防水シート)の施工とセットで考えることが必須です。
いよいよ新しい屋根材の取り付けです。今回は横暖ルーフαS(カラー:Cブラウン)を採用しました。
横暖ルーフαSは、軽量なガルバリウム鋼板に断熱材を一体化した最新の屋根材です。
瓦の約1/10の軽さで耐震性アップ
遮熱・断熱性が高く、省エネ効果も期待
錆びにくく耐久性に優れている
といった特徴があります。
今回のお住まいも、落ち着いたブラウンカラーが外観に馴染み、モダンな印象に仕上がりました。
>>> 遮音性、断熱性も遮熱性も申し分なし、軽くて強い横暖ルーフ
いよいよ新しい屋根材の取り付けです。今回は横暖ルーフαS(カラー:Cブラウン)を採用しました。
横暖ルーフαSは、軽量なガルバリウム鋼板に断熱材を一体化した最新の屋根材です。
瓦の約1/10の軽さで耐震性アップ
遮熱・断熱性が高く、省エネ効果も期待
錆びにくく耐久性に優れている
といった特徴があります。
今回のお住まいも、落ち着いたブラウンカラーが外観に馴染み、モダンな印象に仕上がりました。
屋根材の施工後は、棟部分を固定するために貫板(ぬきいた)を設置します。
従来は木材が使われていましたが、今回は樹脂製の貫板を使用しました。
樹脂製は水を吸わないため腐食せず、シロアリ被害の心配もありません。木材に比べて長持ちし、メンテナンス性が高いのが大きなメリットです✨✨
最後に棟板金を設置し、つなぎ目をコーキング処理して工事完了です。
コーキングは雨水が板金の継ぎ目から侵入しないようにするための防水処理。
これをしっかり行うことで、長期間安心して暮らすことができます。
赤瓦から横暖ルーフαSへの葺き替え工事が完了しました。
下屋部分で使われていたトタンも錆びがひどい状態でしたが、新しく葺き替えたことで見違えるようにきれいになりました。
お客様からも「地震のときの安心感が違う」「外観がスッキリして満足」と嬉しいお声をいただけました!
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